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コンサートの演奏中に、突然客席から鳴り響く携帯電話の着信音。ほかの客にとっても、演奏家にとっても、何とも不快感の募るシーンです。しかし、そうした状況に直面した演奏家が機嫌を損ねるわけでもなく、即興の曲で粋な“お返し”をする様子を収めた動画が、ここ数日米メディアを中心に話題となっています。

この動画の主人公は、ロシア出身のヴィオラ演奏家ルーカス・クミットさん。YouTubeに投稿された「Nokia ringtone during concert of classical music」(http://www.youtube.com/watch?v=uub0z8wJfhU)では、クミットさんが美しいクラシックの楽曲を演奏しているところから始まります。そして、まさに曲が静かに終わりを迎えようとした瞬間に、客席にいた人物の携帯電話が鳴り出してしまったのです。

本来ならば曲の余韻に浸りたい、静寂の数秒であるはずの“間”を邪魔した着信音。あまりにも最悪なタイミングで起きてしまったアクシデントに、クミットさんも思わず音が鳴るほうに目を向けています。そして、しばし考え込んだ彼。ひょっとすると、怒り出してしまうのではないか……と、ほんの一瞬ではありますが、緊迫した雰囲気が動画の中から伝わってきます。

しかし、クミットさんは軽く微笑むと、即興で着信音のメロディをヴィオラで奏で始め、数秒間演奏。自分の演奏を邪魔されたにも関わらず、すぐに披露したこの粋な“お返し”には、客席から拍手喝采が贈られました。

実はこの動画、投稿されたのは昨年7月と少し前のこと。それが半年以上も経ったいま話題となっているのは理由がありました。1月11日にニューヨーク交響楽団がマーラーの交響曲第九番を演奏するコンサートを行った際に、客席の最前列付近からiPhoneの着信音が鳴り出し、怒った指揮者が演奏の途中で曲を止める事態に。会場はブーイングの嵐に包まれ、なんとも後味の悪い演奏会になってしまったそうです。

このニュースが広く全米で伝えられると、観客のマナーを問題視する声と同時に、指揮者の対応にも批判の声が続々と上がりました。ちなみに、iPhoneを鳴らしてしまった男性は会場でパニックになり、さらに演奏会を台無しにしてしまったと、その後の数日間は一睡もできなかったそうです。

怒って演奏を止めた指揮者と、即興の演奏で“お返し”したクミットさん。この対比が話題になっているというわけです。

何はともあれ、思わず微笑んでしまうクミットさんの演奏。皆さんもぜひ一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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着信音に即興演奏で“お返し”、ヴィオラ演奏家の対応に絶賛の声。 | Narinari.com (via makocchan)

(via peckori)

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